


「救助は100%不可能」と言われながら、少年たちはいかにして生き延び、事故発生から18日目に奇跡的に全員脱出できたのか? 報道では決して目にすることが出来なかったケイブ・ダイバー(洞窟潜水士)とレスキューチームによる命がけの救助の一部始終を、タイ・バンコク出身のトム・ウォーラー監督が、実際に救助にあたった世界屈指のダイバーたちに出演依頼し、緊迫と感動のドラマに仕上げている。
救出チームのサポートや炊き出しなど、地元住民やボランティアも一丸となった。本作は、少年たちの尊い命をつなぐため、現場で尽力した様々な立場の人々の群像劇でもある。
6月23日に閉じ込められ、7月2日にようやく13名の生存を確認。しかし彼らの救出まではさらに時間を要し、高度な技術を有するダイバーですら命を失いかねない洞窟ダイビングが強いられるなか、いかにしてダイビングの経験すらない少年たちを救出するのか…?
洞窟内の複数箇所は完全に水没し、穴の高さが1メートルにも満たない場所すらあり、前代未聞の救出作戦は困難を極めた。事故発生から18日目の7月10日にようやく、全員無事に救助されたが、タイ人ダイバーが酸素不足で亡くなるなど、壮絶な救出劇となった。