カタールワールドカップが終わりました。
日本の大躍進、エムパべの得点王、そしてアルゼンチンの優勝。
そんな中で少なからず話題となっているのが、日本代表の最後でもあったPK戦(ペナルティキック)。
今大会は、なんと決勝トーナメントの16試合中5試合がPK戦で勝敗が決しました。
そんなPK戦の歴史を紹介します。
フルタイム|PK戦までもつれ込んだ激闘はアルゼンチンが勝利を収める🏆🇦🇷#Qatar2022 | #FIFAワールドカップ pic.twitter.com/AhdNcJ1HHS
— FIFAワールドカップ 🏆 (@FIFAWorldCup_JP) December 18, 2022
Contents
PK戦の歴史
いつからPK戦は行われているのだろう?
実はPK戦の歴史は浅く、ワールドカップで初めて採用されたのは
1982年のスペイン大会からで、準決勝の西ドイツ対フランス戦で
初めてPK戦が行なわれ、西ドイツが勝利して決勝進出を果たしている。
再試合による決着
初めては、規定の試合時間を終了して決着つかなかった場合は翌日などに
「再試合」が行われることが一般的であった。
ただ、周知の通りサッカーは「点が入りづらい競技」であり引き分けが多くなり、
よって「再試合」が頻繁に起きた。
その度に、試合会場や日程を確保してきたが、それでも決着がつかず、
最大で6回繰り返したこともあった。
その後、競技における運動量の向上で翌日などに試合実施が不可能となったり、日程の過密化で再試合を実施すること自体が難しくなってきた。また、商業的な不都合もあるだろう。
そのような「再試合」の難しさもあり、1970年にはIFAB(国際サッカー評議会=サッカー・ルールを制定する機関)でも承認され、1976年のUEFA欧州選手権や1982年のワールドカップから採用された。
面白い過去の方式
ちなみに、過去には「抽選」や「コーナーキックの数」で勝敗を決した時期もあったが、
不平不満が相次ぎ現在はPK戦で勝負を決することとなっている。
高校サッカー選手権決勝においては、1999年の第78大会までは延長戦で決着がつかない場合、両校優勝となっていた。
しかし、第79回大会から両校優勝のルールは廃止となり、PK戦で優勝チームを決定している。
ただし、PK戦においても賛否両論多くの意見があることから万能な方式ではなく、
今後画期的かつ公平性なアイデアがあれば採用される可能性もある。
PK戦のルール
現在は、コイントスを2度実施し、1回目でPKを実施するコートを決定し、
2回目で先行後攻を選択できるチームを決定する。
ゴール裏に自チームのサポートがいることで相手にプレッシャーをかけられる分、
1回目のコイントスは重要な側面を持っているかもしれない。
過去のPK戦のデータ
ワールドカップにおけるPK戦の戦績
ワールドカップでのPK戦の成績(2022年含む)
アルゼンチン 5勝1敗(勝率83%)
フランス 2勝3敗(勝率40%)
日本 0勝2敗(勝率 0%)
アルゼンチンは今大会前では3勝1敗(勝率75%)であったが、
これはブラジルと並びワールドカップではPKによる最高勝率でした。
今大会はPK戦で2戦2勝(ブラジルは1戦1敗)で、ダントツのPKに強い国となりました。
諸処のデータ
・先行が60%勝利していて、コイントスで先攻後攻を選択できるチームは95%が先行を選択している。
・PK失敗の多くはインステップで枠外になるかインサイドのPKをGKがストップ
・PKの失敗は、キッカーから向かって右サイドに、インサイドで蹴ったボールをGKがストップする事が一番多い
引用先:
【PK分析ノート】15,000本以上のPKからわかった事を教えます!PKチャンピオンシップ – 株式会社ブーストのブログ
https://boost-inc.jp/blog/futsal/699.html
PK戦による監督選手の名言行動
イビチャ・オシム
PKは見ないでロッカールームに引き上げる
ジョゼップ・グアルディオラ
著名な戦術家だが、PKは狙ったところに思いっきり蹴ろと言っている
ロベルト・バッジョ
PKに関してロベルト・バッジョはこちらの名言も残しています。1994年アメリカW杯決勝のPK戦ではずしてしまったときの一言
「PKを外すことができるのは、PK蹴る勇気を持った者だけだ」