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日本代表の出身校・出身クラブは?【第101回全国高校サッカー選手権】

全国高校サッカー選手権は101回目の大会となる。

次の100回へ向けてた最初の大会ということもあり、

テーマに「1∞(ネクスト100)」を掲げた未来へ向かった重要な大会となっている。

ここでは、様々な切り口で捉えて記念すべき今大会について書いていきたい。

まずは、今回カタールワールドカップに出場した選手のユース時の所属校や所属クラブをみていきましょう。

過去のユース年代の所属校・所属クラブ

26人のユース年代の所属クラブの内訳は、高体連出身が12人、ユース出身が14人となり、過去のワールドカップで初めてユース出身者が上回った大会であった。

大会名 高体連 ユース 帰化
フランス 21 0 1(呂比須ワグナー)
日韓 17 5 1(三都州アレサンドロ)
ドイツ 17 5 1(三都州アレサンドロ)
南ア 18 4 1(田中マルクス闘莉王)
ブラジル 13 10 0
ロシア 12 11 0
カタール 12 14 0

分析①

このように見ると、初出場のフランス大会はユース出身が0人だったことを考えると、各クラブがしっかり育成に力を入れてきたことが分かるし、クラブで選手を育てる(自分達で選手を育てる)考え方は他スポーツには無い(バスケが少しあるイメージ)ことからサッカーが先進的な競技であることなんだと思う。

また、帰化選手を懐かしく思う。呂比須も三都州も闘莉王も、よく日本のために戦ってくれたと感謝しますよ。

三都州は明徳義塾高校(高知)、闘莉王は渋谷幕張高校(千葉)に高校から留学しているから高体連に含めても良いかなとは思いましたが、敬意を評して帰化枠に入れました。

ワールドカップ日本代表選手別出身高校・クラブ

高体連 ユース
川島永嗣(浦和東) 権田修一(FC東京U-18)
シュミット・ダニエル(東北学院⇒中央大) 吉田麻也(名古屋グランパスU-18)
長友佑都(東福岡) 板倉滉(川崎フロンターレU-18)
谷口彰悟(大津⇒筑波大) 冨安健洋(アビスパ福岡 U-18)
山根視来(ウィザス⇒桐蔭横浜大) 酒井宏樹(柏レイソルU-18)
柴崎岳(青森山田) 中山雄太(柏レイソルU-18)
伊東純也(逗葉⇒神奈川大) 伊藤洋輝(ジュビロ磐田U-18)
守田英正(金光大阪⇒流通経済大) 遠藤航(湘南ベルマーレU-18)
浅野拓磨(四日市中央工) 南野拓実(セレッソ大阪U-18)
鎌田大地(東川) 田中碧(川崎フロンターレU-18)
前田大然(山梨学院大付属) 相馬勇紀(三菱養和ユース⇒早稲田大)
上田綺世(鹿島学園) 三苫薫(川崎フロンターレU-18⇒筑波大)
堂安律(ガンバ大阪ユース)
久保建英(FC東京U-18)

分析②

全体的に、高校・クラブともに同じ所属チームは少なく、多くのチームからの構成となっている。

高体連出身者は全員が異なる学校出身、ユースは14人中10チームからの選出。

強いていうなら、川崎フロンターレが3名と最多となっている。

トップチームや最近のユースの成績を見ると納得する感はある。

これも風間八宏(現セレッソ大阪アカデミー技術委員長)の功績も大きいのかなと感じる。そうなると、4年後8年後はセレッソアカデミーの選手が増えていることもあるかもしれない。

高体連も見ても、いわゆる長年に渡り超強豪高校(市立船橋や流経、前橋育英、東福岡など)と言われている学校ばかりではなく、

中には伊東選手のような全国的には無名の高校の出身者もいる。

これは、大学における環境や指導の向上も関わっていると思う。

大学経由の選手も7人いることは世界でも特筆していることだと思う。

ちなみに、101回大会へ出場する高校出身者は6人いる。後日、こちらの高校にも注目したい。

柴崎 岳 青森山田高校出身(青森)
谷口 彰悟 大津高校出身(熊本)
町野 修斗 履正社高校出身(大阪)
鎌田 大地 東山高校出身(京都)
前田 大然 山梨学院大付属高校(山梨)
上田 綺世 鹿島学園(茨城)
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注目のトーナメント表はこちら

第101回全国高校サッカー選手権大会組み合わせ表

第101回全国高校サッカー選手権大会 トーナメント表 JFAサイトより

ただ、個人的に一番大きな要素としては、街クラブ(三菱養和)から日本代表、そしてワールドカップ戦士が生まれたことである。

街クラブからでもワールドカップに出場できる、出場するような選手を育てられるといった多くの指導者への希望になったと思う。

高体連とユースの違い

大会登録人数が増えたことも影響しているので、ユースが優秀だとか言える根拠にはならないであろう。

比率としてみても、半々といったところでプレミアリーグや各地域のプリンスリーグも含めて比較的サッカーは、高体連とクラブが切磋琢磨して成長していける環境が整っている競技である。

高体連やクラブには、それぞれに長所や短所・特徴があるため各個人がしっかり自分の特徴や性格を見極めてサッカー活動をする場所を決める必要がある。

ただ、どちらにいくかで迷う大きな要素としては、全国高校サッカー選手権があげられる。

クラブ出身のプロ選手は日本代表選手も含めて度々選手権への憧れを語ることもしばしばあるくらいだ。

この辺の高体連とクラブの環境や選手権への憧れなんかは下記の動画を含めて確認してもらいたい。

ユース出身者は高体連に嫉妬!?高校サッカーとユースの良さを経験者の視点で語る

ただ、今後はユース年代におけるサッカーの未来を考えると、この選手権への憧れをある意味無くすような仕組みが必要になっていくだろう。

日本サッカー協会には、ユースや高体連が垣根なく戦えるカップ戦(リーグ戦はプレミア・プリンスリーグとして存在している)も立ち上げ、

選手権の発展的大会移行措置も考えていくべきだ。

他にも、まだまだ大きな課題はある。

ユース年代の日本の将来-頼むぞ、日本サッカー協会-

高体連に関しては強豪私立や都市部の学校以外は、11人という人数を集めて活動することに苦慮している現状だ。

近年は少子化に拍車がかかり、この傾向が進んでいる。

教育面の特別活動の確保や働き改革の観点から、文部科学省やスポーツ庁では部活動の地域移行や部活動指導員の制度を積極的に推進しているが、現実はなかなか制度推進は進んでいない。

【資料2-1】運動部活動の地域移行について 

(36) 地域移行でどう変わる?運動部活動改革~運動部活動の地域移行に関する検討会議提言~ – YouTube 

これに関しては日本サッカー協会がもっと危機感を持ち、積極的に介入していく必要があると思う。

ユースにおけるチーム数の減少は、競技人口を大きく少なくする要因になってくる。

ましてや、これまで競技を支えてきた学校部活動の衰退は競技人口激減の要因になりかねない。

競技人口が減ることは、競技の普及や魅力を半減させることにつながる。

ただ、現実的に競技人口の一番のネックは、協会の収入が減ることである。

日本サッカー協会の収入は、スポンサーから協賛金、代表戦による諸処の収入などがあるが、チーム、指導者、審判員の登録費といった収入も大きなものがある。

収入が減るということは、協会が掲げている代表強化・指導者養成・ユース育成に影響が出てくるし、最終的にはサッカー人気に関わってくる。

日本サッカー協会としては、こういったワールドカップで日本が熱狂している時こそ、グラスルーツの活動に注力して、文科省やスポーツ庁と連携をとったサポートに期待したい。

選手育成のコンセプト | 選手育成|JFA|日本サッカー協会