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森保監督のメモが初出場!ピッチ内にメモを持ち込むことはルール違反?!コクヨのデスノート健在

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3月28日に第2次森保政権の初勝利を目指した国際親善試合をコロンビアと行いました。開始早々3分で三苫薫のゴールがありましたが、残念ながら逆転負けを喫しています。

そして、この試合では後半32分に浅野選手が交代する際に森保監督からメモを受け取り遠藤航選手に渡して指示を伝える行為が大きな話題となっています。

第1次政権からデスノートと話題となっていた、コクヨのノートが第2次政権でも最初に話題をさらっていったことがサッカーファンとして悲しい・・・。

※選手の困惑の様子を動画でご覧ください。特に遠藤選手は走りながらメモみてます。

ここでは、

・メモを持ち込むことはルール上認められるか知りたい!

・メモを持ち込むことはルール上どのような違反になるか知りたい!

・なぜメモを使用して伝えたか知りたい!

こういった「知りたい」に答えます!

本記事の内容

・メモを持ち込んだ選手がどのような判定が下るのか知れる

・メモを持ち込んだ選手がどのような違反になるのかを知れる

・メモを持ち込んだ理由を知れる

サッカーオタクの夫を持つ私が、

サッカー競技規則の観点から解説していきます。




ピッチ上にメモを持ち込むことはルール上認められているの?!

結論からいうと、競技規則上は反則となります。

ただし、海外のリーグでは当たり前のように行われているリーグもありますが、国際サッカー評議会(IFAB)が定める競技規則を適用するとルール違反です。

慣例であったり、そこのリーグのローカルルールであったりするのでしょう。

メモを持ち込むことはルール上どのような違反になるの?!

「ピッチ内にメモを持ち込んではいけない!」というルールは明文化はされていません。

しかし、この場合は2つの観点から違反になると考えます。

では、なぜ・どのような違反になるのか確認していきましょう。

1つ目の違反は

違反の根拠:競技規則第4条(競技者の用具)

1安全

競技者は、危険な用具を用いる、もしくはその他のものを身につけてはならない。

すべての装身具(ネックレス、指輪、ブレスレット、イヤリング、皮革でできたバンド、ゴムでできたバンドなど)は禁止されており、外さなければならない。装身具をテープで覆うことは、認められない。

競技者は試合開始前に、交代要員は競技のフィールドに入る前に、検査されなければならない。競技者が、認められていない危険な用具や装身具を身につけている、または用いている場合、主審は、競技者に次のことを命じなければならない。

・認められていないものを外す。

・競技者が外すことができない。またはそれを拒んだ場合、次に競技が停止されたとき、その競技者を競技のフィールドから離れさせる。

競技者が拒む、または再び身につけた場合、競技者は、警告されなければならない。

2基本的な用具

競技者が身につけなければならない基本的な用具は、次のものであり、それぞれに個別のものである。

・袖のあるシャツ

・ショーツ

・ソックス – テープもしくはその他の材質のものを貼りつける、または外部に着用する場合、着用する、または覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない。

・すね当て – 適切な材質でできていて、それ相応に保護することができ、ソックスで覆われていなければならない。

・靴

日本サッカー協会競技規則抜粋

このことから基本的には、シャツ・ショーツ・ソックス・すね当て・靴以外は認められていません。

このことから、メモを持ち込みが許される理由はありません。

また、本来であれば第4審判によるピッチに入る検査で違反を指摘されなければいけません。

違反による処置

指摘や注意をした後にメモを離さなければ、持ったままピッチ内に入ったならば、警告を命じる。




2つ目の違反は

違反の根拠:競技規則第1条(競技のフィールド)

1テクニカルエリア

テクニカルエリアはスタジアムで行われる試合において用いられるもので、次に示されるよう、エリア内には、チーム役員、交代要員および交代して退いた競技者の座席が設置される。

・テクニカルエリアは、特定された座席部分から両横に1m(1ヤード)、前方にタッチラインから1m(1ヤード)までにするべきである。

・テクニカルエリアを明確にするためにマーキングをするべきである。

・テクニカルエリアに入ることのできる人数は、競技会規定によって規定される。

・テクニカルエリアに入ることのできる者は、

 ・競技会規定に従って試合開始前に特定される。

 ・責任ある態度で行動しなければならない。

 ・トレーナーやドクターが競技者の負傷の程度を判断するため主審から競技のフィールドに入る承認を得た場合などの特別な状況を除いて、エリア内にとどまっていなければならない。

・テクニカルエリアからは、その都度ただ1人の役員のみが戦術的指示を伝えることができる。

日本サッカー協会競技規則抜粋

このことから、メモによって「1人以外が戦術的な指示を伝えている」また「テクニカルエリア以外から戦術的な指示を伝えいている」が該当することになるでしょう。

違反による処置

処分に関しては明文化されていないので、メモを回収し口頭注意が妥当だと考えられます。

しかし、程度によっては警告などもあるかもしれません。

その根拠は、

競技規則第5条(主審)

1主審の権限

各試合は、その試合に関して競技規則を施行する一切の権限を持つ主審によってコントロールされる。

全ては主審の判断が絶対となる競技です。




なぜメモを使用して伝えたか知りたい!

試合中の戦術的指示はメモではなく、口頭やサインで伝えられるように準備しておくべきでしょう。競技規則やゲームの流れの観点から考えても良い影響はありません。

・メモを読む時間がもったいない。遠藤選手はポジションにつくために走りながらメモを読んでいました。

・正確に伝わるとは限らない。板倉選手は、森保監督に何かの確認をしていました。

・相手選手に見られる。試合中にメモを落とすと相手選手に戦術が筒抜けになります。




まとめ

競技規則の観点からメモの扱いについて解説しました。

代表で集まる時間が短いとはいえ、今回の招集内で試すことはしっかり整理して伝え口頭指示で選手に伝わるようにしておきたいですね。

戦術的にはかなり不安の森保第2次政権でしたが、4年後に向けてのチーム作りを期待しています。