ここでは
・Jリーガーの年俸のランキングや平均などが知りたい
・Jリーガーは年俸は高いのか知りたい
こういった「知りたい」に答えます!
本記事の内容
・Jリーガーの年俸をまとめてみました!
(平均値、最大値、最小値、中央値、ランキング、チーム別、箱ひげ図)
・他の職業やリーグや過去のJリーグと比較してみました!
サッカーオタクの夫を持つ私が、
過去のデータを統計学の観点を含めて分析していきます。
Contents
Jリーガーの年俸をまとめてみました!
2022年J1リーグのデータを使用しています。
平均値
33,669,134円!(3,366万円)
結構高い気がします。月給に換算すると、約2,800,000円です!
280万円といえば、一番多くの日本人がもらっている1年の所得額です。
2 所得の分布状況|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa09/2-2.html
(H21と古いデータになりますが、30年間程所得はほぼ上がらずといわれている国ですから参考になると思います)
中央値
18,000,000円!(1,800万円)
平均値と比べると、かなりひらきましたね~
これは、年俸のもらっている上位層が、かなり多い額をもらっているということです。
明らかに全体に比べて多い額をもらっている人がいると全体の平均を押し上げますよね。
誰がもらっているんでしょうか~
最高額
220,000,000円!(22億円)
1位は断トツのアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)です。
2位は大迫勇也(ヴィッセル神戸)の4億円ですから、いかにイニエスタがもらっているか分かりますね!
最低額
3,600,000円!(360万円)
新人選手の多くはプロC契約を結びます。
C契約に下限は決められておらず、360万円が多いです。
ちなみに、A契約は最低年俸が480万円と決められています。
ランキングTOP10
順位 | 選手名 | 年齢 | ポジション | チーム | 年俸 |
1位 | アンドレス イニエスタ | 38歳 | MF | ヴィッセル神戸 | 20億円 |
2位 | 大迫 勇也 | 32歳 | FW | ヴィッセル神戸 | 4億円 |
3位 | 酒井 高徳 | 31歳 | DF | ヴィッセル神戸 | 2億円 |
3位 | 山口 蛍 | 32歳 | MF | ヴィッセル神戸 | 2億円 |
3位 | セルジ サンペール | 28歳 | MF | ヴィッセル神戸 | 2億円 |
3位 | ボージャン クルキッチ | 32歳 | FW | ヴィッセル神戸 | 2億円 |
3位 | 武藤 嘉紀 | 30歳 | FW | ヴィッセル神戸 | 2億円 |
8位 | ランゲラック | 34歳 | GK | 名古屋グランパス | 1億8000万円 |
9位 | レアンドロ ペレイラ | 31歳 | FW | ガンバ大阪 | 1億5000万円 |
10位 | レアンドロ ダミアン | 33歳 | FW | 川崎フロンターレ | 1億2000万円 |
10位 | ディエゴ ピトゥカ | 30歳 | MF | 鹿島アントラーズ | 1億2000万円 |
以下、10位以降は18名の1億円選手がいます。
チーム別
順位 | チーム名 | 総年俸 |
1 | ヴィッセル神戸 | 39億9140万円 |
2 | 名古屋グランパス | 12億9960万円 |
3 | ガンバ大阪 | 12億7540万円 |
4 | 川崎フロンターレ | 11億8160万円 |
5 | セレッソ大阪 | 10億5060万円 |
こちらも断トツでヴィッセル神戸です。
平均年俸が1億4255万円となっています。
なんといってもJ1上位7名をヴィッセル神戸が占めているのですからね。
箱ひげ図
全Jリーガー554人で作成してみました。
イニエスタ選手の20億がずば抜けすぎてて、グラフの意味が無いですね・・・
次はイニエスタ(20億円)選手抜きver
これでも2位の大迫選手(4億円)が抜けてしまったグラフが見づらいです。
次はイニエスタ(20億円)、大迫(4億円)抜きver
これで少し見やすくなりましたが、ヴィッセル神戸の2億円が目立ちますね。
ちなみに、名古屋の上の点はランゲラック選手(1億8000千万円)となっています。
名古屋の中では断トツの高学年棒なので外れ値となって表されています。
見づらいですが、
全体的に、×の平均値より中央値の方が低くなっています。
これはある少数の選手が高額の年俸(給料)をもらっている時に起きる現象です。
実力社会であることが目に見えて分かるグラフですね。
「外れ値」とは、文字の通り他の測定値(データ)から極端に離れた値
高額年俸選手を抜いたデータ
ここまでで、やはりもらっている選手は断トツでもらっていることが分かります。
実力の世界なので、これで良いのですが全体の傾向を知りたい際は考慮する必要もあるかと思います。
それでは、トップ10人とトップ20人を抜いたデータを比較してみましょう。
全体 | トップ10人抜き | トップ20人抜き | |
平均 | 3,366万円 | 2,715万円 | 2,571万円 |
標準偏差 | 90,905,481 | 25,660,422 | 23,595,481 |
10人を抜いてデータを取っただけで600万近く平均が変化しました。
ちなみに、J1登録選手は554人いることから、10人というのは全体のたった1.8%です。
標準偏差に関しては、あまり聞き慣れない数値が出ましたね。とにかく、数値が大きい方がバラツキが大きいということです。
海外のリーグと比べてみました
1位 イングランド(プレミアリーグ) 約4億1500万円(227.3万ポンド)
2位 ドイツ(ブンデスリーガ) 約2億6600万円(145.7万ポンド)
3位 イタリア(セリエA) 約2億4000万円(131.4万ポンド)
4位 スペイン(リーガ・エスパニョーラ) 約2億2100万円(121.3万ポンド)
5位 フランス(リーグ・アン) 約1億8000万円(98.8万ポンド)
6位 ロシア(プレミアリーグ) 約1億6500万円(90.2万ポンド)
7位 ブラジル(カンピオナート・セリエA) 約1億600万円(58.3万ポンド)
8位 イングランド2部(チャンピオンシップ) 約8870万円(48.6万ポンド)
9位 トルコ(スーペル・リグ) 約8140万円(44.6万ポンド)
10位 メキシコ(リーガMX) 約4850万円(26.6万ポンド)
日本は24位となっています。
やはり、プレミアリーグが世界一裕福なリーグと言われることには納得ですね。
理由は莫大な放映権料収入で3,000億程度ある。
これを20チームで成績等に応じて分配していくが、100億円以上/チームは入ることになる。
また、平均が約4億1500万円であることから、日本の選手の年間の給料をプレミアリーグでは三週間程度で稼いでしまうことになる。
また個人で世界に目を向ければ、
順位 | 選手名/チーム名 | 年俸(年収総額) |
1位 | キリアン・ムバッペ
(パリ・サンジェルマン) |
1億2,800万ドル
(約165億円) |
2位 | リオネル・メッシ
(パリ・サンジェルマン) |
1億2,000万ドル
(約154億円) |
3位 | クリスティアーノ・ロナウド
(マンチェスター・ユナイテッド) |
1億ドル
(約128億円) |
4位 | ネイマール
(パリ・サンジェルマン) |
8,700万ドル
(約112億円) |
5位 | モハメド・サラー
(リヴァプール) |
5,300万ドル
(約68億円) |
6位 | アーリング・ハーランド
(マンチェスター・シティ) |
3,900万ドル
(50億円) |
7位 | ロベルト・レヴァンドフスキ
(バルセロナ) |
3,500万ドル
(約45億円) |
8位 | エデン・アザール
(レアル・マドリード) |
3,100万ドル
(約39億円) |
9位 | アンドレス・イニエスタ
(ヴィッセル神戸) |
3,000万ドル
(約38億円) |
10位 | ケヴィン・デ・ブライネ
(マンチェスター・シティ) |
2,900万ドル
(約37億円) |
やはり、世界は広いと思うような数字ですね・・・
他の職業と比べてみました
1位:医師 / 1,197万円
2位:航空機操縦士 / 1,191万円
3位:大学教授 / 1,050万円
4位:公認会計士・税理士 / 1,042万円
5位:弁護士 / 1,028万円
6位:大学准教授 / 861万円
7位:記者 / 822万円
8位:不動産鑑定士 / 777万円
トップ20人を抜いたとしても2,571万円であり、面目は保った感はあるが。
選手寿命を考えると、生涯収入では歯が立ちませんね!
また、一般的なサラリーマンの生涯年収も約2億5千万と言われているので、10年以上はプロサッカー選手を続けていなければ及びません。
ちなみに、Jリーガーの平均現役期間は6.3年です。
もちろん、遠藤保仁選手のように大ベテランも合わせての数値であるので、特別なベテランの選手を除けばもっと短くなるでしょう。
一般的な選手の平均現役期間は約5年といったところでしょうね。
過去のJリーグと比べてみました!
Jリーグ設立当初は凄かった。
三浦知良(2億4000万円)
ラモス瑠偉(1億8000万円)
柱谷哲二(1億5000万円)
武田修宏(1億2000万円)
北澤 豪(1億円)
当時は世界で一番もらっているイタリア1部ユベントスの元同国代表FWジャンルカ・ビアリ選手でも2億8000万円、2位のロベルトバッジョですら2億6000万円だったことから、いかにJリーグバブルだったかが分かります。
現在は、Jリーグ設立時と変わらぬ年俸をもらっている選手も多くいますが、あれから世界とは差が相当開きましたね。
まとめ
Jリーガーの年俸を様々な観点から考察してみました。
・サラリーマンよりはもらっていますが、現役しか給料が発生しないことを考えると経済的な魅力というよりは、自分が好きなことを極めるといった強い意思が無いといけませんね!
・平均給与は3000万円と高いが、高額年俸選手も含まれているため、考慮してみる必要があります!
・高収入の職業と比べた場合は経済的魅力はほぼ無いですね。
・競技レベルだけでなく、金銭面も世界との差は大きかった!